プロの目で厳しく評価
人気の歯間ケア12製品を今回のテストは、現役歯科医師と歯科衛生士の協力の下に実施いたしました。まず最初に、歯間ケア(歯間ブラシ・デンタルフロス)製品は使う人それぞれの「歯と歯の隙間」が最も重要だそうです。実際のテストでは、太めのサイズをキツい歯間に入れようとすると抜けなくなることも……。
「かかりつけ医に相談し、自分に合うタイプ・サイズがその人のベストバイ」というプロの見解が前提。ここでは一般的な目線で「掃除のしやすさ」「歯や歯ぐきへ触れたときの印象」から12製品を評価
ランキング形式にてご紹介します。
歯間ブラシを使うメリット
ランキング入る前にまずは、歯間ブラシを使うメリットについて解説します。メリットを知った上で選択すると効果が見えやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
口臭や歯周病の予防になる
口臭は虫歯や歯周病によって起こりやすいとわれています。虫歯も歯周病も歯磨きの磨き残しが原因で起こるため、日頃のケアが大事です。歯間ブラシを毎日使用すると歯の間の汚れも落ちるので口臭予防になります。

歯垢除去率が大幅にアップする
多くの人は毎日歯磨きで歯を磨くと思いますが、歯ブラシで掃除できる歯垢は約60%といわれています。そこからデンタルフロスや歯間ブラシも使うと除去率は80~90%に高まります。
歯間ブラシにはI字型とL字型がある
歯間ブラシにはにはi字型とL字型の2書類あります。この2つにはそれぞれ違った特徴があるため、用途に合わせて購入することをおすすめします。
サイズは自分の口にあったサイズを購入するのがよいです。小さいサイズの歯間ブラシほど狭い隙間に適しています。とはいえ、どのサイズが適しているのかが分からない場合はかかりつけ医にアドバイスをもらうといいでしょう。
L字型ブラシの特徴
L字型の歯間ブラシは奥歯の清掃に適しています。奥歯は入り組んでいて見えにくいため、I字型では難しいですが、L字型では前歯も含めて清掃できるので、歯全体の清掃をするのに適しているでしょう。

L字型ブラシの特徴
I字型の歯間ブラシは前歯の汚れを取りやすい形です。前歯は1番見やすいところにあるので、鏡を見ながら磨くことが可能です。奥歯は入り組んでいるので、I字型の歯間ブラシでは磨きにくいといえます。
また、I字型の歯間ブラシにはナイロンタイプとゴムタイプの2種類があり、毛先の性状が異なります。ナイロンタイプの歯間ブラシは金属部分が露出した状態で使用すると歯が傷つきやすくなるため、こまめに取り替える必要があります。

それでは、おすすめの歯間ケア(歯間ブラシ・デンタルフロス)製品のランキングを紹介します。
サンスターのガム・デンタルフロス
1位は膨らむフロスがしっかり入る唾液に触れることで繊維が膨らむデンタルフロス。ワックスの効果で歯間部にするすると入り、その後、糸が膨らんで汚れや歯垢をしっかりキャッチします。
「好みだとは思いますが、味がないので私は好きでした」という意見も口腔ケア製品ならでは。
プロからは、「デンタルフロス全般に言えますが、慣れないと難しいかも」との声も。ふくらむタイプに慣れればとても便利だそうです。
サンスター(SUNSTAR)
ガム・デンタルフロス
ワックス ふくらむタイプ
実勢価格:655円

糸が脹らみ汚れをキャッチ。フロスが膨らむ歯間にしっかり入ります。
リーチデンタルフロス ワックス
同率1位はプロも御用達!ワックスが付いている分、歯と歯の間のコンタクト部がきつくても入っていきやすいデンタルフロス。実際に歯科治療の現場でもよく使われていて、信頼性はバツグンです。
テスターからは「一番汚れ・プラークを取ることができる」との声があがりました。
プロは「歯垢がとてもよく落ちます。患者さんにオススメしたいぐらいです」と大絶賛! あらゆる人に試してほしい良品フロスです。


ジョンソン・エンド・ジョンソン
リーチデンタルフロス ワックス
実勢価格:559円
こちらの商品は新しいモデルが出ています
ジョンソン・エンド・ジョンソン
リーチデンタルフロス ワックス
実勢価格:358円
※Amazonはあわせ買い価格です

ワックスが効いてスムーズに通ります。歯間にするする入る!
ライオン歯科材のウルトラフロス
糸ようじではぶっちぎりのNo.1多々ある糸ようじの種類のなかでもとても通しやすく、清掃力もあります。汚れがぐんぐん落ちて、そして切れずに丈夫! 使い方もデンタルフロスに比べて簡単なので、ビギナー向きです。
「糸が切れにくく、扱いやすい。患者さんにすすめています」とプロも太鼓判でした。SやMなどがあるので、自分に合うサイズのものを使いましょう。
ライオン歯科材
DENT.EX
ウルトラフロス
実勢価格:395円

歯ブラシ後の仕上げにも◎。プラークがよく落ちます。
4位: ライオン クリニカアドバンテージ
デンタルフロスが4位!
握りやすく扱いやすいY字型タイプ。Y字になっているので、臼歯部(奥歯)に対しては使いやすい製品です。コンタクトがきつくてもすんなり入るのが特徴的。ただし、強度はイマイチとの報告も……。
しかし、プロいわく、「うまく沿わせて使用するとプラークがよく落ちる」と高評価でした。
ライオン(LION)
クリニカアドバンテージ
デンタルフロスY字タイプ
実勢価格:430円
※ Amazonのリンク先は18本×2セットの商品ページになります

奥歯に対しては使いやすいです。
5位: 5位もライオン製品! クリニカ
アドバンテージ スポンジフロス
持ちやすく、他製品に比べ清掃力があるスポンジ状のフロスが口腔内で3~4倍に脹らみます。フロスプラークの除去でも効果を発揮します。
ライオン(LION)
クリニカアドバンテージ スポンジフロス
実勢価格:252円/1個
※こちらの商品はパッケージデザインが変更されています
※Amazonはあわせ買い価格です
※Amazonのリンク先は40m×2個入の商品ページになります
6位: 6位制覇はまたしてもライオン!
クリニカのフロス&スティック
糸の部分が3本あり、3本の糸で汚れをキャッチします。アイデア的に良く、歯に沿わせて使うと除去効果がアップ! 反面、取り出すときに引っかかりが強く、糸が切れることも。
「とても面白いアイデア製品です。歯に沿わせるように使いましょう」と、プロも認める製品でした。
ライオン(LION)
クリニカ フロス&スティック
実勢価格:359円
※Amazonはあわせ買い価格です

3連糸を歯に沿わせると効果大!
7位: 7位は歯と歯の間が広い人に最適
サンスター ガム・歯間ブラシ
六角形状が持ちやすく通しやすいから、歯と歯の間が広く開いてしまっている人向けの製品です。歯間が狭い人が無理して使うと、トラブルになるので避けましょう。
サンスター(SUNSTAR)
ガム・歯間ブラシAC L字型
実勢価格:327円
※リンク先の商品はパッケージが変更したものです
※Amazonはパントリー商品のページへ移動します
8位: 8位はコンタクトに隙間がある人へ
エビスのデイリー幅広フロス
糸が幅広いサイズの糸ようじなので、「コンタクトに隙間のある人なら使用感が良いかもしれない」というプロの評価でした。
エビス(EBiS)
デイリー 幅広フロス
実勢価格:478円
※Amazonはあわせ買い価格です
9位: 9位は小林製薬の糸ようじ
フロス&ピック デンタルフロス
とにかく安い糸ようじですが、プロの意見としては、「幅広なので除去できる範囲は広くてよいと思います」とのことでした。
小林製薬
小林製薬の糸ようじ
フロス&ピック デンタルフロス
実勢価格:483円
※Amazonはパントリー商品のページへ移動します
10位: 10位はサイズ豊富なライオン歯科材
DENT.EX 歯間ブラシ
4Sまでサイズがあるので、歯間に合うものを見つければ使いやすいかも。今回はSSサイズのみなので、低評価となってしまいました。
ライオン歯科材
DENT.EX 歯間ブラシ
実勢価格:549円
※こちらの商品はパッケージデザインが変更されています
11位: 11位はサンスターガムの
デンタルフロス&ピックY字型
「糸の部分がたわむので、外すときが大変。持ち手のプラスチックが曲がる」と、プロからは厳しい評価。糸がたわむのは慣れないと難ありです。
サンスター(SUNSTAR)
ガム・デンタルフロス&ピック Y字型
実勢価格:315円
※Amazonはパントリー商品のページへ移動します
※こちらの商品はパッケージデザインが変更されています
※公式サイトは3セットの販売ページです。
12位: 最下位は清掃力がイマイチ!
小林製薬のやわらか歯間ブラシ
「患者さんが使ってましたが、汚れが残ってしまうので、他の製品を提案しました」とプロも断言するほど。ブラシはやわらかいですが、清掃力はイマイチ……。
小林製薬
小林製薬のやわらか歯間ブラシ 細いタイプ
実勢価格:496円
※Amazonはパントリー商品のページへ移動します
同率1位に3製品がランクインし、うち2製品がデンタルフロスという結果になりました。一見敬遠しがちなデンタルフロスですが、プロの見立ても「糸ようじよりも使いやすい」とのこと。使いこなせないという人は同率1位の糸ようじを使いましょう。